ドメイン新規取得後にすぐ行うべきSEO設定
ドメインを新規取得することは、ウェブサイト運営の第一歩です。しかし、ドメインを取得しただけでは、検索エンジンに認識され、検索結果で上位表示されることはありません。検索エンジンにウェブサイトを正しく理解してもらい、SEO効果を最大限に引き出すためには、取得後すぐに適切なSEO設定を行うことが不可欠です。
1. 検索エンジンへの登録とインデックス促進
新規ドメインが検索エンジンに認識され、インデックス(データベースへの登録)されるためには、能動的な働きかけが必要です。
Google Search Consoleの設定
Google Search Console(GSC)は、Google検索におけるウェブサイトのパフォーマンスを把握し、改善するための無料ツールです。新規ドメイン取得後、すぐに設定しましょう。
- **プロパティの追加:** GSCにアクセスし、「プロパティを追加」から新規ドメインを追加します。ドメインプロパティ(例: `example.com`)とURLプレフィックスプロパティ(例: `https://www.example.com`)の両方での登録を推奨します。
- **所有権の確認:** DNSレコードの追加、HTMLファイルのアップロード、Googleアナリティクスのトラッキングコードの利用など、複数の方法で所有権を確認できます。一般的にはDNSレコードによる確認が推奨されます。
- **サイトマップの送信:** ウェブサイトの構造を検索エンジンに伝えるための「サイトマップ」を作成し、GSCから送信します。XML形式のサイトマップが一般的です。これにより、検索エンジンはサイト内のページを効率的に発見し、インデックス化できます。
- **URL検査ツール:** 個々のURLがどのようにインデックスされているかを確認したり、新しいURLのインデックス登録をリクエストしたりできます。
- **カバレッジレポート:** 検索エンジンがサイト内のどのページをインデックスできているか、または問題があるかを把握できます。
Bing Webmaster Toolsの設定
Googleだけでなく、Bing Webmaster Toolsも設定しておくことで、Bing検索エンジンからの流入も期待できます。GSCと同様の手順でプロパティを追加し、所有権を確認します。サイトマップの送信も行いましょう。
2. 基本的なウェブサイト設定
ドメイン取得後、ウェブサイトの基盤となる部分をSEOの観点から設定します。
URL構造の最適化
URLは、ユーザーと検索エンジンがウェブサイトの内容を理解する上で重要な要素です。
- **シンプルで分かりやすいURL:** キーワードを含み、内容が推測できるようなシンプルなURL構造を目指しましょう。(例: `example.com/seo-settings`)
- **ハイフンの使用:** 単語の区切りにはアンダースコア(`_`)ではなくハイフン(`-`)を使用します。
- **不要なパラメータの排除:** 動的なURL生成による複雑なパラメータは避け、静的URLを基本とします。
- **正規化:** `www`ありとなし、`http`と`https`のどちらかに統一し、重複コンテンツを防ぎます。一般的には`https://www.example.com`に正規化することが推奨されます。
robots.txtファイルの設置
robots.txtファイルは、検索エンジンのクローラー(検索エンジンのロボット)に対して、サイト内のどのページを巡回・クロールすべきでないかを指示するファイルです。
- **プライベートな情報の保護:** ログインページや管理画面など、検索結果に表示させたくないページを指定します。
- **クローラーの負荷軽減:** クロールを拒否したいディレクトリを指定することで、サーバーへの負荷を軽減できます。
- **設定方法:** ウェブサイトのルートディレクトリに`robots.txt`という名前でファイルを設置します。
- **記述例:**
“`
User-agent: *
Disallow: /private/
Disallow: /admin/
“`
これは、すべてのクローラー(`User-agent: *`)に対して、`/private/`ディレクトリと`/admin/`ディレクトリのクロールを拒否(`Disallow:`)することを意味します。
XMLサイトマップの生成と設置
XMLサイトマップは、ウェブサイト内のすべてのURLをリスト化したファイルであり、検索エンジンがサイト構造を理解し、ページを効率的に発見・クロールするのに役立ちます。
- **自動生成ツールの利用:** WordPressなどのCMSを利用している場合、SEOプラグイン(例: Yoast SEO, All in One SEO Pack)で自動生成できます。
- **手動での作成:** 小規模なサイトであれば、手動で作成することも可能です。
- **設置場所:** ウェブサイトのルートディレクトリに設置し、Google Search ConsoleやBing Webmaster Toolsから登録します。
- **更新:** 新しいページを追加したり、ページを削除したりした際には、サイトマップを更新し、再送信することが重要です。
3. 基本的なテクニカルSEO設定
ウェブサイトの技術的な側面を最適化することは、検索エンジンの評価に直結します。
SSL/TLS証明書の導入(HTTPS化)
SSL/TLS証明書を導入し、ウェブサイトをHTTPS化することは、セキュリティの向上だけでなく、Googleのランキング要因としても考慮されています。
- **ユーザーの信頼性向上:** ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示され、ユーザーに安心感を与えます。
- **Googleの推奨:** GoogleはHTTPSをランキングシグナルとして使用しており、HTTPS化されたサイトを推奨しています。
- **導入方法:** レンタルサーバーの多くは、無料でSSL証明書を提供しています。設定方法については、ご利用のレンタルサーバーのドキュメントを参照してください。
- **リダイレクト設定:** HTTPからHTTPSへのリダイレクトを正しく設定し、SEO効果の引き継ぎや重複コンテンツの回避を行います。
タイトルタグとメタディスクリプションの設定
タイトルタグ(`
- **タイトルタグ:**
- 各ページの内容を的確に表すキーワードを含める。
- 30文字前後で、簡潔かつ魅力的に記述する。
- サイト名も末尾に含めることで、ブランド認知度を高める。
- 例: `
ドメイン新規取得後のSEO設定ガイド | [サイト名] `
- **メタディスクリプション:**
- 各ページの概要を120文字程度で記述する。
- ユーザーのクリックを促すような、魅力的な説明を心がける。
- 検索キーワードを自然に含める。
- 例: “
noindexタグの適切な利用
noindexタグは、特定のページを検索エンジンのインデックスから除外するための指示です。
- **使用例:**
- ログインページや会員限定ページ
- サイトマップページ、プライバシーポリシーページ(メタディスクリプションで十分な場合)
- 一時的に公開したくないページ
- 重複コンテンツの可能性があるページ(Canonicalタグとの併用が推奨される場合もあります)
- **実装方法:** HTMLの“セクションに以下のメタタグを追加します。
“ - **注意点:** 誤って重要なページにnoindexタグを設定すると、検索結果に表示されなくなります。慎重に利用しましょう。
4. サイト構造とナビゲーションの最適化
ユーザーと検索エンジンがサイト内を迷うことなく移動できるように、サイト構造とナビゲーションを最適化します。
パンくずリストの設置
パンくずリストは、ユーザーが現在サイトのどの位置にいるのかを示すナビゲーションです。
- **ユーザー体験の向上:** サイト内での現在地を把握しやすくし、離脱率の低下に貢献します。
- **検索エンジンへの貢献:** サイトの階層構造を検索エンジンに伝え、クロール効率を高めます。
- **構造化マークアップ:** Schema.orgのBreadcrumbListボキャブラリーを用いた構造化マークアップ(JSON-LD形式が推奨)を実装することで、検索結果でのリッチスニペット表示にもつながる可能性があります。
内部リンク戦略
関連性の高いページ同士を内部リンクで繋ぐことで、サイト内の情報伝達を促進します。
- **クロール効率の向上:** 検索エンジンのクローラーがサイト内のページを効率的に発見し、クロールするのを助けます。
- **リンクジュースの分散:** 重要なページにリンクを集中させ、SEO効果を高めます。
- **ユーザーの回遊促進:** 関連情報へのリンクを提供することで、ユーザーがサイト内をより多く回遊するよう促します。
- **アンカーテキストの重要性:** リンク元のテキスト(アンカーテキスト)は、リンク先のページの内容を検索エンジンに伝える重要な要素です。関連性の高いキーワードを含めるようにしましょう。
まとめ
ドメインを新規取得した直後に行うSEO設定は、ウェブサイトの検索エンジンでの成功を左右する重要なステップです。Google Search ConsoleやBing Webmaster Toolsへの登録、robots.txtやXMLサイトマップの設置、SSL化、そしてURL構造の最適化など、基本的なテクニカルSEOをしっかりと行うことで、検索エンジンにサイトを正しく理解してもらい、インデックスを促進することができます。さらに、タイトルタグやメタディスクリプションの最適化、パンくずリストの設置、内部リンク戦略など、ユーザー体験と検索エンジンの両方を意識した設定を行うことが、長期的なSEO効果に繋がります。これらの初期設定を丁寧に行うことで、ウェブサイトのポテンシャルを最大限に引き出し、検索エンジンからの流入を効果的に獲得していくための強固な基盤を築くことができるでしょう。

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