ホームページの運用マニュアル作成のポイント

ホームページ運用マニュアル作成のポイント

1. マニュアル作成の目的と対象者の明確化

  • 目的:ホームページの円滑かつ継続的な運用、担当者のスキル平準化、トラブル発生時の迅速な対応、複数担当者間での情報共有の促進
  • 対象者:ホームページの新規担当者、既存担当者のスキルアップ、外部委託業者
  • 想定される読者層:ITリテラシーのレベル、ホームページ運用経験の有無を考慮し、専門用語の解説や図解の必要性を検討

2. マニュアルの構成要素

2.1. 基本情報

  • ホームページURL:対象となるホームページの正確なURL
  • 管理責任者:ホームページ全体の管理責任者の氏名、連絡先
  • 担当部署/担当者:日常的な運用を担当する部署名、担当者名、連絡先
  • 更新頻度:定期的な更新頻度(週次、月次など)
  • 最終更新日:マニュアル自体の最終更新日
  • バージョン情報:マニュアルのバージョン履歴

2.2. 運用体制

  • 役割分担:コンテンツ作成、画像編集、HTML/CSS編集、サーバー管理、アクセス解析、セキュリティ管理など、各担当者の具体的な役割
  • 承認フロー:コンテンツ公開前の承認プロセス(誰が、何を、どのように承認するか)
  • 連絡体制:担当者間、部署間、外部業者との連絡方法(メール、チャットツール、電話など)
  • 緊急連絡体制:障害発生時などの緊急時の連絡網と対応手順

2.3. コンテンツ運用

2.3.1. コンテンツ作成・編集手順
  • 投稿・編集ツールの説明:CMS(WordPress, Movable Typeなど)の操作方法、ログイン方法、基本機能の説明
  • コンテンツの種類別作成ガイド:
    • テキストコンテンツ:文字数、改行、段落のルール、強調表現の使い方
    • 画像コンテンツ:
      • 画像フォーマット:JPEG, PNG, GIFなどの使い分け
      • 画像サイズ・解像度:推奨サイズ、ピクセル数、ファイルサイズの制限
      • 画像編集ツールの使い方:トリミング、リサイズ、明るさ調整、ファイル形式変換
      • 著作権・肖像権:使用許諾の確認、フリー素材の利用ルール
    • 動画コンテンツ:埋め込み方法、ファイル形式、再生環境の考慮
    • リンク:内部リンク、外部リンクの設置方法、アンカーテキストのルール
    • その他:PDF、音声ファイルなどの取り扱い
  • 校正・校閲:誤字脱字、表現の統一、事実確認のプロセス
  • 下書き保存・公開設定:コンテンツの保存方法、公開・非公開の設定
2.3.2. カテゴリー・タグ設定
  • カテゴリー構造:ホームページ全体のカテゴリー設計、新規カテゴリー作成・編集ルール
  • タグ付けルール:効果的なタグの選定方法、重複タグの回避
2.3.3. SEO対策
  • キーワード選定:ターゲットキーワードの調査方法、設定場所
  • メタデータ設定:タイトルタグ、メタディスクリプションの作成ルール
  • 見出しタグ(Hタグ)の使い方:H1, H2, H3などの階層構造と適切な使用法
  • alt属性:画像へのalt属性設定の重要性と記述ルール
  • URL構造:分かりやすいURLの命名規則

2.4. デザイン・レイアウト

  • コーポレートカラー・フォント:使用可能な色、フォントの種類、サイズ指定
  • レイアウトテンプレート:各ページタイプ(トップページ、記事ページ、お問い合わせページなど)の標準レイアウト
  • レスポンシブデザイン:PC、タブレット、スマートフォンでの表示確認方法
  • 画像・バナーの配置ルール:配置場所、サイズ、余白の指定

2.5. 技術的な運用

2.5.1. サーバー・ドメイン管理
  • サーバー情報:サーバー会社名、IPアドレス、SSH接続情報(必要な場合)
  • ドメイン情報:ドメイン取得会社、更新期限
  • FTP/SFTP接続:接続方法、アカウント情報
2.5.2. セキュリティ対策
  • ログイン情報管理:パスワードポリシー、二段階認証の設定
  • SSL証明書:SSL化の確認、更新時期
  • バックアップ:バックアップ頻度、復旧手順
  • 不正アクセス対策:ファイアウォール設定、IPアドレス制限(必要な場合)
  • 脆弱性対策:CMSやプラグインのアップデート管理
2.5.3. アクセス解析
  • ツール:Google Analyticsなどの設定・確認方法
  • 主要指標:PV数、UU数、セッション数、直帰率、コンバージョン率などの確認方法
  • レポート作成:定期的なレポート作成方法、分析結果の共有方法

2.6. トラブルシューティング

  • よくあるエラーとその対処法:
    • 表示エラー:404 Not Found, 500 Internal Server Errorなど
    • リンク切れ:内部リンク、外部リンクのチェック方法と修正方法
    • 画像表示されない:パス、ファイル形式、ファイルサイズの確認
    • ログインできない:ID/パスワード、ブラウザキャッシュの確認
  • 障害発生時の対応フロー:
    • 一次対応:状況確認、担当部署への連絡
    • 二次対応:復旧作業、原因調査
    • 関係者への連絡:社内、社外への情報共有
  • 問い合わせ窓口:技術的な問題が発生した場合の問い合わせ先(サーバー会社、開発会社など)

2.7. その他

  • 用語集:ホームページ運用に関する専門用語の解説
  • FAQ:よくある質問とその回答
  • 参考資料:関連する規約、ガイドライン、外部リソースへのリンク

3. マニュアル作成・運用のポイント

  • 図解・スクリーンショットの活用:操作手順や設定画面を視覚的に理解しやすくする
  • 簡潔で分かりやすい言葉遣い:専門用語は避け、平易な表現を心がける
  • 定期的な見直しと更新:ホームページの仕様変更、ツールのアップデートに合わせて内容を最新の状態に保つ
  • 実践的な内容:現場の担当者がすぐに活用できる具体的な手順を記載する
  • 版管理:変更履歴を記録し、いつ、誰が、何を、なぜ変更したのかを明確にする
  • 共有方法:マニュアルをどこに保管し、どのように共有するか(共有フォルダ、イントラネットなど)
  • フィードバックの収集:マニュアル利用者の意見を収集し、改善に活かす

4. マニュアル作成ツール

  • ドキュメント作成ソフト:Microsoft Word, Google Docs, LibreOffice Writer
  • Wikiシステム:Confluence, MediaWiki
  • マニュアル作成専用ツール:DocuWorks, NotePM

まとめ

ホームページ運用マニュアルは、単なる作業手順書ではなく、ホームページという組織の顔を効果的かつ継続的に維持・発展させるための羅針盤です。明確な目的意識と対象者の理解に基づき、網羅的かつ実践的な内容を、図解などを活用しながら分かりやすく記述することが重要です。また、一度作成して終わりではなく、ホームページを取り巻く環境の変化に合わせて定期的に見直し、最新の状態に保つことで、その価値を最大限に引き出すことができます。

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